業務の範囲は限られている
無資格でできる仕事
介護業界にはさまざまな職種があり、その中には資格がなくてもできる仕事があります。
たとえば、デイサービスなどの通所タイプの介護施設と高齢者の自宅を「送迎」する仕事は普通運転免許があれば誰でも応募できます。朝、高齢者を自宅に迎えに行って、夕方自宅まで送り届ける仕事ですが、勤務時間は朝2~3時間、夕方2~3時間ほどとそれほど長くありません。安全運転を心がけることはもちろんですが、高齢者が安心して乗車できるよう配慮しなければなりません。
また、先述した「生活援助」も資格がなくてもできる仕事です。食事の支度や衣類の洗濯、生活用品の買い物や薬の受け取り、など家事を中心に高齢者の生活をサポートします。それ以外にも、高齢者の話し相手や介護報酬請求やシフト調整、施設の職員の福利厚生サービスの手続きなどの「事務作業」といった仕事もあります。
さらに、施設内なら介護福祉士が一緒に働いているため入浴介助や食事を口へ運ぶ食事介助、着替えの手伝い、ベッドや車いすへの移乗、などの高齢者の体に直接触れる「身体介護」もできます。
無資格ではできない仕事
資格がなければできないのが「訪問介護」です。訪問介護は介護が必要な高齢者の自宅を訪問して食事や入浴、排せつ介助などの身体介護や食事の支度や買い物といった生活援助を行う仕事です。基本的にホームヘルパーが1人で高齢者の自宅を訪問して様子や状況を見ながら判断するため、介護の専門的な知識や技術が必要不可欠です。そのため、「介護職員初任者研修以上の資格を持っている人しか訪問介護の仕事に就けない」と介護保険法で定められています。
介護職員初任者研修を取得したらどうなる?
介護職員初任者研修は2013年度以前はホームヘルパー2級という名称の資格でした。介護の基本的な知識や技術が学べるため、訪問介護の仕事だけでなく家族に介護が必要になった場合も適切な介護ができる知識や技術が身につくとして受講する人もいます。
介護の資格は取得しておくべし
無資格でもできる仕事がいくつもあるため、資格がない=介護施設で働けない、というわけではありません。ですが、資格を取得している人が優先的に採用されるため、無資格だと不利になってしまうのが現状です。資格が必須だと法で定められているわけではありませんが、施設によっては応募条件に「介護職員初任者研修以上の資格を持っているもの」と記載しているところもあります。資格を持っている人は介護の知識や技術がある、と認められているということなので、人手不足で即戦力を期待しているような施設に記載されていることが多いです。
注目度の高い記事がコチラ
対応している都道府県が少ないながらも業界トップクラスの求人数を誇っている「レバウェル介護」では「未経験可」や「無資格可」の求人も数多く扱っています。さらに、介護業界に精通しているアドバイザーが親身になって相談に乗ってくれますし、転職成功に向けてさまざまな面でフォローしてくれるので、未知の分野へチャレンジしようとしている人にとってはとても頼もしい存在です。