未経験から介護の仕事に就くために「自動車運転免許」も活用しよう

介護職に運転免許は必須？

介護の仕事をするにあたり運転免許は必須ではありませんが、施設の形態や業務内容によっては運転免許を持っていると有利になります。
もしも介護職と送迎業務を兼務する場合は、運転免許にくわえて介護の資格も持っておくとさらに重宝されます。介護の資格には初任者研修（旧ホームヘルパー2級）や介護福祉士などがあり、これらを取得することで専門知識や技術を習得できます。そして、無資格の方では行えない身体介護もできるようになるので、送迎車に乗り降りする際に体を支えることも可能です。このように、資格を取得することで自信を持って業務に取り組めるようになるだけでなく、利用者やご家族からの信頼も一層深まるでしょう。

送迎業務がある介護サービスとは

在宅介護サービスには訪問介護やデイサービスなどがあり、これらの仕事に就く際は自動車運転免許が非常に役立つ場面が多いです。訪問介護では、介護職が利用者の自宅を訪問して介護を行います。この際、電動自転車もしくは自動車で移動することが多いため、運転免許があると就業しやすくなります。また、重い介護用品や食材を運ぶ際にも、自動車があると非常に便利です。
デイサービスも、自動車運転免許があると重宝されます。デイサービスは、利用者が施設に通って日帰りで介護サービスを受ける施設です。その際、ほとんどの施設で利用者を自宅から施設まで送迎するサービスを提供しています。この送迎業務を行うためには、運転免許が必須です。送迎車両を使用し、利用者が安全かつ快適に施設まで移動できるように支援する業務です。高齢者や身体が不自由な方にとって、ドアからドアへの送迎は大きなメリットです。送迎はすべての介護職に求められる業務ではなく、送迎専門のスタッフが雇用されていることもありますが、自動車運転免許を持っていると転職の際に有利になるでしょう。在宅介護サービスにおいて、自動車運転免許があると多くの場面で役立つため、介護業界でのキャリアを考える際には、取得を検討することが非常に有益です。

送迎業務での注意点

送迎業務を担当する際、普通自動車第一種免許を所持していれば基本的には問題ないとされていますが、それだけでは十分ではありません。安全運転は、第一に求められるポイントです。送迎業務を行う際には、利用者の安全を最優先に考える必要があります。交通ルールの順守はもちろんのこと、急ブレーキや急カーブを避けるなど乗り心地にも注意を払いましょう。送迎中は、利用者とコミュニケーションを取ることも大切です。元気な挨拶から始まり、道中では会話や状況報告などを行い、目的地に到着するまでの間は利用者に安心感を与えられるように配慮をします。
目的地に到着したら、利用者が安全に降車できるようにサポートします。送迎業務は単に移動手段を提供するだけではなく、サービス業としての側面も持っています。利用者一人ひとりに対して細やかな気配りを忘れずに、全体的なサービスの質を向上させることが目標です。